とんとかいも日記

現在『試運転中』です

南阿蘇でマターリと

阿蘇五岳と雲海(大観峯より)

九州のヘソとも呼ばれる「阿蘇山」ですが、阿蘇には大きく分けて阿蘇市阿蘇谷)と南阿蘇(南阿蘇村+高森町)に分けられます。阿蘇と言えば、絶景の「大観峯」や「中岳火口」「草千里」へのアクセスが良い、北側の阿蘇市周辺の方が有名ですが、南阿蘇のちょっと地味だけど、のどかな雰囲気も大好きです。(道の駅「あそ望の郷 くぎの」は、ちょっとそこらの”道の駅”のスケールを超えた壮大な景色には驚きますよ。)

道の駅「あそ望の郷 くぎの」

秋のコスモス(道の駅 くぎの)

さて。私自身、阿蘇にはもう何度も行ってるんですが、今回、少し時間に余裕があったので、南阿蘇まで足を伸ばしてきました。

熊本地震のあと、南阿蘇鉄道の復興の応援イベントで高森駅中松駅の特別列車に乗ったり、復興後の全線開通で高森駅立野駅まで列車で往復したのですが、途中の駅舎が、それぞれ個性豊かなデザインだったのが印象に残ってたんですよ。(別に”鉄オタ”ではありません💦)

一度時間を取ってゆっくり回ってみたいと思っていたんですが、なかなか時間が取れず、ついつい「またいつか…」になってしまってたんです。今回はクルマでの移動なので、時間に縛られずに自由に回れます。そこで、この機会にいくつか回ってみることにしました。

何度も訪れていることもあって勝手知ったる道。阿蘇山を下りてきた後は南阿蘇鉄道にぶち当たるまで適当にクルマを走らせます。その後はとりあえず高森駅方面に鉄道沿いを走行。

阿蘇白川駅

まずは、とんがり屋根のこぢんまりした可愛らしい駅舎が目にとまりました。さっそく立ち寄ってみたところ無人駅のようですが、駅舎内はギャラリーになっていました。そして小さなカフェが併設されています。

   

「ん?誰もいない??」声をかけると、女性のマスターがすぐに出てこられましたので、コーヒーを一杯いただきました。ちょうど列車が切れる時間で、乗車待ちの客がいるわけでもなく、ほんとうに時間もゆっくりと流れてる感じでしたね。カフェはずいぶん長く営んでおられるようで、民営化されてからずっと、駅の管理とともにカフェをやっているそうです。以前は、とんがり屋根に鐘があって定時に鳴っていたそうですが、時代の流れと共に今では止めているとのこと。

声をかけて、ホーム側に出させていただきました。ちょうどやってきた他の旅行者の方も「のどかですねぇ〜」って、気持ちよさそうに言いながら記念撮影していました。

 

さて、つぎは、隣の『見晴台駅

見晴台駅

どこかで見たことありませんか? そうです。ここはキリンの「午後の紅茶」CMのロケ地なんです。でも、ここには駅舎のほかは、全く何もありません。無人駅。全く商売っ気もなくCMで有名になったおかげで、ふらっと訪れる人が増えたくらいって事のよう。ただ、自販機はしっかり「KIRIN」でしたww

午後の紅茶

駅舎の中は、このコマーシャルのポスターと時刻表があるだけ。線路も、ただゆっくりとした時間が流れるだけ。のどかですねぇ。

この駅の出てるCM。Youtubeへのリンクを張っておきます

www.youtube.com

 

今回はこの二駅だけでしたが、それだけだとちょっと物足りないんで、以前列車に乗って回ったときの各駅舎の写真も合わせて載せておきますね。

高森駅

 

 

南阿蘇鉄道の始発駅です。去年新しくなった駅舎には復興応援の漫画家の色紙が飾られています。そうそうたるメンバーにビックリですよ。写真の奥の方では古い駅舎を取り壊し中で、その後に周辺を広場として整備するそうです。

駅舎のヨコには、復興応援の「ONE PEACE」のキャラクター像があります。これは熊本県内10ヶ所に設置されているのですが、まだぜんぶ周り切れてないんですよね。そのうち時間を作って全部周りたいと思ってます。

op-kumamoto.com

ちなみに、この高森駅は個人的には古い駅舎の方が風情があって好きだったんですよね。新しい駅舎は「ヨーロッパ風」とのデザインらしいですが、どうやら地元でも古い駅舎を懐かしがってる声も大きいとのことです。

高森駅の旧駅舎

【白川水源駅】

 

中松駅

凝ったデザインの駅舎ですね。この駅舎の中にも軽食・喫茶店が入っているようで、そのうち行ってみたいと思います。

 

【南阿蘇水の生まれる里白川水源駅】

「みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげんえき」この長い駅名は、以前、日本最長の駅名だったそうですが、今は茨城県の駅に抜かれちゃったみたいです。

 

阿蘇下田城】

なかなか凝った駅舎ですが、まだ行ったことはありません。下田城址と共に行ってみたいところですね。

 

加勢駅

無人駅の典型のような駅舎ですね

長陽駅

ここにも何か入っていそうな…

立野駅

 

南阿蘇鉄道の終着駅。駅舎は2023年に木造のモダンな作りに建て替えられました。南阿蘇鉄道はこの駅が終点で線路もここで終わり。立野駅はJR線との中継駅でもあります。ここから熊本や大分方面へは、ここでJR豊肥本線に乗り換えることになります。

ちなみに、面白い事にこの先のJRの線路もココで行き止まりになっているのですよ。ここから大分と熊本両方に繋がってるはずなのにですよ。

じつは、この駅は「スイッチバック」という珍しい路線構造の下側の端にあるため、JR線から入ってきた列車は、そのまま同じ方向へ「スイッチバック」して発車するんですね。大昔のことですが、初めて熊本〜大分へ行くために、この路線に乗ったとき、列車が引き返したと思ってパニクっちゃったことがあります(笑)

解りにくいと思うのでGoogleMapの絵を載せときますね。


それでは、今日はこの辺で〜